はじめに
以前から不動産投資をやっている方はご存知だとは思いますが、不動産投資ブームと時を同じくしてDIYリフォームブームの流れというものがあります。
私もかつて壁紙貼りから外壁塗装まで色々とやっていましたが、実は法律的にやっていいDIYとだめなDIYってのがあるんですよね。
特にキッチン周りなど、火気を使用する可能性のある場所では、防火上の観点で、 キッチンパネルなどに使用できる素材に制限があったりします。
ま、建築基準法とか消防法とか自治体の条例とかを全て把握してリフォームするというのは現実的にはなかなか難しく、私のような素人DIYはもとより、リフォーム業者でも完璧に把握している人は少ないのではないかと思います。
で、そういった内装工事における法律上の制限を「内装制限」というのですが、その制限の適用を受けるかどうか、というのを簡便に判別できるツール(PDF)がありますのでご紹介したいと思います。
賃貸DIYガイドライン
このツールは「賃貸DIYガイドライン」といい、PDFで提供されています。
これは一般社団法人HEAD研究会というところが作成していまして、下記のようなことがまとまっています。
- やろうとしているDIYが内装制限に引っかかるかどうか
- 内装制限にかかる場合はどのような素材をつかえばよいか
- DIY可で賃貸する場合の注意点
では軽く中身を見てみましょう、、、
まずはこ~んなフローチャートからスタートし、、、
RCマンションの場合は、、、
木造アパートの場合は、、、
キッチンの内装制限とは、、、
使える素材はこれでっせ的な、、、
・・・みたいな感じです!
なので、DIYの前にこれでざっと調べておくと安心かと思います\(^o^)/
IHキッチンの場合は?
ちなみにキッチンといってもIHコンロの場合はそもそも火気を使用していないため、火気使用を前提とした内装制限は適用されないようです。
神奈川県の場合 電磁誘導加熱式調理器の内装制限
(参考記事) 神奈川県建築条例の改正内容 IHを使えば、内装制限不適用!
神奈川ではIHクッキングヒーターを使うと、内装制限が不適用になります。ただし消防法では、コンロからレンジフードまでの離隔距離80センチは電気もガスも同じです。安全なキッチン設計を心がけましょう!
まーIHでもフライパンから炎が上がったら、、、とか考え出すとキリないですけどね😅 そのへんは施主の個別判断になるんでしょうな。
ただ、仮に内装制限があったとしても、キッチンパネルへのビス打ちといった一般的な施工を制限するような記述は見当たらないので、取り付ける部材が金属など不燃性のものであれば特に問題ない気はしますね。 あとはパネル周りの清掃の容易さとか、内装制限とは別の要因で施工内容を判断することになるのかなと思います。
まとめ
- リフォームでは「内装制限」という、防火観点での制限がある
- キッチンなどをDIYする際には、「賃貸DIYガイドライン」を参照しよう
- 一般に、IHキッチンの場合は内装制限にかからない
以上、賃貸DIYガイドラインと内装制限の話でした。
皆様のDIYライフのご参考になりましたら幸いです\(^o^)/