フェイク情報が世にあふれる理由と対策

a fake news megaphone with the word fake news coming out of it

はじめに

新型コロナウイルスが問題となった2020年頃から、 フェイク情報(ウソ、デマ、印象操作)が大量にあふれる世の中になったなぁと感じています。

この理由と対策について考察していきます。

世の中にフェイク情報があふれるようになった理由

この理由については様々あると思いますが、 結局、フェイク情報をばらまく人は何が目的か? というと、 「インプレッション稼ぎ」 ということに集約されると思います。

インプレッションとは「どれだけ多くの人に見られたか」つまりアクセス数のことですが、 なぜそれを稼ぐことが目的になるのか?

それはインプレッションを稼ぐと大きなメリットが生じるからです。 主に下記の2つです。

  • 経済的利益(お金もうけ)
  • 精神的利益(承認欲求の充足)

まず現在の世の中のSNS系の仕組みとして根本的に問題なのが、 YouTubeにしろX(Twitter)にしろ、インプレッションと収益が比例するようになっていることです。 要はたくさんの人に閲覧され、いいねされ、拡散されるほど、報酬が得られる。

このことは、 事実かどうかは二の次で「どれだけインプレッションが稼げるか?」という観点で作られた 「センセーショナルで面白くて興味深いフェイク情報」をばらまく人間を大量に産み出しました。 この人たちの動機は主に「経済的利益」でしょう。

さらに、 このように産み出された「センセーショナルで面白くて興味深いフェイク情報」を信じ、 「報道されない真実」などと謳って正義感を持って拡散しようとする人たちも大量に産み出しました。 この人たちの動機は主に「精神的利益」でしょう。

そして新型コロナウイルスという時流に乗って、 反ワクチン系のフェイク情報が大量にばらまかれ、 ディープステートがどうとかいう陰謀論系の情報と合わさって大いに盛り上がりました。

そしてYouTubeやX(Twitter)でのインプレッションと収益が比例する仕組みにより、 この「フェイク情報ブーム」でお金を稼いだ人間が相当数いることでしょう。

これらフェイク情報の実態は、X(Twitter)の「役に立つコミュニティノート」を覗いてみるとよく分かります。 「センセーショナルで面白くて興味深いフェイク情報」をばらまく人間がいかに多いことか。。。

フェイク情報を減らすための対策

ではどうすればこのような状態が是正されるのか?

やはり一番は、 「インプレッションと収益が比例するような仕組みをなくす」 ではないかと思います。

フェイク情報をバラまき放題で、無検証でそのまま収益になってしまう状態では、 いつまで経ってもフェイク情報は減らないと思います。

しかしフェイク情報を積極的に創り出す人間は主に「経済的利益」を目的としているため、 収益を絶ってしまえば、フェイク情報は大幅に減少することでしょう。

それでも「精神的利益」を求めて「真実という名のデマ」の拡散に勤しむ人はなくならないでしょうが、 大元のフェイク情報を作る人間が減れば、全体的なフェイク情報の量は減ることでしょう。

また、 悪目立ちでインプレッション稼ぎをしようとする迷惑系YouTuberなども減らしていくことができるでしょう。 迷惑系YouTuberって違法行為で捕まったりしてる人もいますが、 そんな違法行為でもインプレッションさえ稼げば収益になってしまう仕組み自体が問題なんですよね。

おわりに

現代はネットで情報を調べることが多いわけで、 そのネット空間にフェイク情報が溢れているのは極めて問題だと思います。

やっぱり「事実」が大事なのであって、 いくらセンセーショナルで面白くて興味深い内容でも、それがフェイクであっては害にしかなりません。

オカルトやら陰謀論やらを、一種のエンターテイメントと割り切って楽しむ分にはよいと思いますが、 本気でフェイク情報を信じてしまう人が増えると世の中が混乱してしまいます。

インプレ稼ぎのフェイク情報ではなく、「事実」が重視される世の中であってほしいなと思います。

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