輸送中の外箱ダンボールのダメージはどこまで許容されるべきなのか

person giving brown box

はじめに

先日ヤフーニュースで、このような記事を見かけました。

世間が知らない「段ボール箱も商品のうち」がトラックドライバーに及ぼす深刻な影響

著者の方は元トラックドライバーだそうで、 輸送中の段ボールに少しでも傷みがあると、 輸送先に受け付けてもらえず、 ドライバーが弁済したりすることになる、という話が書かれています。

記事中には、下記のような問いかけがあります。

改めて読者各位に問いたい。
段ボールは「梱包材」か、それとも「商品の一部」なのか。

これについて、 運送事故品を受け取った経験もまじえて、 いちエンドユーザの立場で回答を書かせて頂ければと思います。

外箱の段ボールの目的は何か?

私は、ダンボール自体は商品を保護するものであり、 「中身が無事ならそれでいい」という立場です。

ただ、一口に段ボールのダメージと言っても、 許容できるものとできないものがあります。

  • 許容できる段ボールのダメージ
    • 表面的な軽微な汚れ、擦れ
    • 表面的な軽微な水濡れ
  • 許容できない段ボールのダメージ
    • 破れている
    • 穴が空いている

つまり、段ボール自体にダメージは多少あってもよいが、 「穴や破れにより外の空気と直に触れ合うような状態はNG」 ということです。

その理由を以下に示します。

以前、炭酸水ペットボトル24本入りを Amazonで箱買いしたことがありますが、 新品を注文したつもりが、 間違って運送事故品を扱う業者から注文してしまいました。

届いた商品は外箱に破れのあるもので、 中のペットボトルは一応無事ではありましたが、 隙間から入り込んだ小さな虫の死骸がくっついていて、 不快な思いをしました。

つまり、外箱に穴や破れがあると、 雨やホコリや虫の飛ぶ外気と直接触れ合っている状態になるため、 仮に商品に物理的なダメージが無くても、汚れる可能性はあり、 「外箱で保護されている状態」とは言えなくなる、ということです。 (食品類などは特に)

なので、 「外箱が商品か商品でないか?」というよりは、 「穴が空くようなダメージかどうか?」が重要ということです。

外箱に穴や破れが生じるタイプのダメージは、 本来の目的である商品保護に支障をきたしているのでNG、 ということになろうかと思います。

また、物流のどこかで、 丈夫なダンボールに穴や破れが生じるような扱いを受けてしまっているということでもあるので、 中身にまで物理的なダメージが及んでいる可能性もあるでしょう。

逆に言えば、外箱自体に汚れや擦れなどのダメージがあっても、 それが表面的なものであれば、問題ないわけです。

おわりに

いかがでしょうか。

私は普段通販をよく利用するので、 運送屋さんには敬意と感謝の念を持っています。

ドライバーの彼らが理不尽な思いをすることのないよう、 また利用側も理不尽な破損品を受け取らなくて済むよう、 何がOKで何がダメか、 外箱の本質から関連業界全体で基準を考え運用して頂ければなと思います。

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